2010年2月23日火曜日

聞き書き『爺の肖像』-2


爺が1942年に北京に行くまで過ごしたのは北九州小倉、両親が共働きで建てた家は後に「建物疎開」で取り壊された。(前回分)

どんな家であったのかは、幼少の爺の記憶に定かでない。おぼろげな記憶を辿ると、「平屋であった」「庭があった」「両親と兄と弟と5人で住んでいた」・・・・

近くを流れていた「いとうづ川」は小さな川であった。漢字で「到津川」と書くのだとは幼い頃の爺は知らなかった。

子供たちはその土手で、小...


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